起こりやすさにかかわらず、特に注意していただきたい重大な副作用は以下の5つです。
1.リンパ球減少(2.2%)、白血球減少(0.9%)
テクフィデラ®の服用によって、リンパ球減少や白血球減少があらわれる場合があります。
白血球の一種であるリンパ球は、病原菌やウイルスなどから身体を守っている免疫系で重要な役割を担っています。
リンパ球の数が長期間にわたり低値であった場合、進行性多巣性白質脳症(PML)と呼ばれる脳の感染症のリスクが高まる可能性があります。
2.進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明)
PML は、健康な人では病気を引き起こさないJC ウイルスというウイルスが、身体の抵抗力が落ちている人で起こす感染症(日和見感染症)です。
テクフィデラ®の服用によってリンパ球数が少ない状態(リンパ球減少)が長く続いた場合、PML 発症のリスクが高まる可能性があります。
PMLでは、脳に病巣が作られるために、手足が上手く動かせない/動かない(まひ)、物忘れ、考えがまとまらない、言葉が出にくい、見えにくい、といった多様な症状があらわれます。
このようなときには服用を中止し、すぐに主治医にご連絡ください。
3.感染症(頻度不明)
テクフィデラ®の服用によってリンパ球の数が少なくなった場合、感染症が引き起こされることがあります。
定期的に受診して、感染症の兆しがないか主治医のチェックを受けてください。
感染症の症状が長く続く場合や、重い症状があらわれた場合には、すぐに主治医に連絡してください。
4.急性腎不全(頻度不明)
腎臓の働きが急激に悪くなることがあります。
服用を始める前と服用期間中に、腎臓の働きを調べる検査を行います。
5.肝機能障害(頻度不明)
肝臓の働きに影響を与えることがあります。
服用を始める前と服用期間中に、肝臓の働きを調べる検査を行います。
6.アナフィラキシー(お薬に対する過敏反応)(頻度不明)
テクフィデラ®に対するアナフィラキシー(過敏反応)があらわれることがあります。
顔または体の赤み(潮紅)と一緒に「顔面・唇・口・舌の腫れ」「息がぜいぜいしたりヒューヒューと音がしたりする」「息苦しさ」「息切れ」といった症状があらわれた場合には服用を中止し、すぐに主治医または近隣の医療機関を受診してください。
すぐに主治医または近隣の医療機関を受診してください。